近畿民具学会例会のご案内を申し上げます。
今回は、和歌山大学紀州経済史文化史研究所の吉村旭輝さんに、「だんじり祭へのメディア・行政の介在による地域格差の拡がり—用品の変容を中心として—」と題した発表を行って頂きます。
発表の要旨については下記をご覧ください。
皆様のご参加をお待ちしています。
開催日時:平成28年3月27日〈日〉 14:00〜15:30
会 場:(財)奄美文化財団豊中支部 ギャラリーA.I.
〒561−0872 大阪府豊中市寺内1ー1ー1 カクタスパークハイツ1F
参加費:無料
(お問合せ)
武知邦博
E-mail:ktkc at ann.hi-ho.ne.jp (at を @に変換して送信してください)
(発表要旨)
岸和田だんじり祭は、1995年日本テレビの『スーパーテレビ』で放映されて移行、全国から毎年60万人以上の観客を集める泉州を代表する祭礼となっている。しかし、その集客のほとんどは岸和田市の旧城下町を中心に行われる旧市街地区であり、堺市から泉佐野市にかけて行われる岸和田と類似しただんじり祭を知る人は泉州以外ではあまりいない。
また、近年の少子高齢化により、だんじり祭に参加する人員が減少傾向にある。それは観客動員数が多い岸和田でも例外ではない。そんななか、だんじりの駒など、用具が参加者によってさまざまな工夫が施され、今なお発展し続けている。
本発表ではこれら工夫され、発展を続ける用具の変容を通して、だんじり祭で今なお進行している少子高齢化などの問題点を明らかにしたい。また、このことを通じて全国で問題となっている祭礼の変容の要因とはどのようなものなのか、その一端を明らかにしたい。