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近畿民具学会第254回例会のお知らせ(日本民具学会共催)

近畿民具学会第254回例会のお知らせです。この例会は、日本民具学会との共催です。
今回は久多(京都市左京区)の山村生活用具の見学会並びに講演会です。
詳細は以下をご覧ください。

◆内容
久多の山村生活用具 其の四
「民具が語る久多の暮らしと文化」の見学と講演会

久多は、京都市左京区の最北端に位置する山村です。平安時代以前からすでに木材の供給地として拓かれていたともいわれ、中世においては「久多庄」と呼ばれた荘園村落でもありました。「久多の山村生活用具」は、京都市有形民俗文化財として登録され、約30年がたちました。平成26年度より文化庁の「文化遺産を活かした地域活性化事業」の採択を受け、これら山村生活用具の再構築が行なわれています。この成果を踏まえ、山村地域の生活用具や久多を代表する伝統行事である国指定重要無形民俗文化財「久多の花笠踊り」に使用される花笠等の展示が京都府立丹後郷土資料館で開催中です。
この度の例会では、その展示の見学ならびに講演会に参加します。

◆会場
京都府立丹後郷土資料館 企画展示室および第一研修室
京都府宮津市字国分小字天王山611-1

◆日時
2016年12月23日(金・祝)13時20分~16時

◆集合場所・時間
丹後郷土資料館第一研修室 13時10分 

◆参加費
無料 ただし、各自入館料200円をお支払いの上入館し、第一研修室にお越しください

◆講演会
「京都洛北・丹波・丹後の民家と集落」 大場 修 (京都府立大学教授)
久多は、山城国の最北端に位置する集落です。久多の民家は「北山型」と呼ばれるもので、京都府北部に広域に分布し、若狭地域の民家とも共通しています。そこで今回は、京都の洛北から、丹波、丹後にかけての民家の特徴を説明しながら、久多の民家や集落について考えます。

「久多の藤織り 上世屋の藤織り」   井之本 泰(丹後藤織り保存会会長)
藤織りは、山に自生する藤ヅルの皮から糸を作って織ります。現在は、京都府指定無形民俗文化財の「丹後の藤織り」が知られていますが、藤織りはかつて久多でも地機を使って織られていました。そして、タッツケやコンナシといった労動着に仕立てられたのです。京都府北部と南部の「木綿以前」について考えてみたいと思います。 

◆アクセス
鉄道 京都丹後鉄道宮豊線「天橋立駅」または「岩滝口駅」下車 
丹海バス 伊根方面行き「丹後郷土資料館」下車すぐ
お車 「与謝天橋立IC」から車で10分

近畿民具学会第253回例会のお知らせ

近畿民具学会より、第253回例会のご案内をいたします。
第253回例会は平成28年4月にオープンした京都鉄道博物館を見学します。同館は閉館した交通科学博物館(大阪市港区)及び梅小路蒸気機関車館(京都市下京区)両館の歴史と鉄道文化を継承した鉄道の総合博物館として、公益財団法人交通文化振興財団が設立しました。同館には国産初の量産型蒸気機関車として重文指定を受けた230形233号蒸気機関車や0系新幹線、トワイライトエクスプレスなどの懐かしい貴重な車両に加えて旧二条駅舎も展示されています。
近年、文化財保護政策が近代にまで及び、これからの博物館は近代以降の工場大量生産用具あるいは機械類の調査・収集・保存・活用について、これまで以上に積極的な取り組みを行わねばなりません。今回は京都鉄道博物館の活動を先進事例として取り上げ、同館の開館に直接関わってこられた乃村工藝社岸田匡平氏を講師にお招きし、近年の展示の傾向、見学館の展示の考え方、留意点等についてレクチャーを受け、広く国民生活の推移の理解に役立てることを目的としています。

◆開催日時
平成28年12月18日(日) 13時30分~16時00分

◆集合場所
京都鉄道博物館(京都市下京区観喜寺町)エントランスホール

◆参加費用
入館料1,200円(一般)
※事前に前売入館券をセブンイレブン設置のマルチコピー機(セブンチケット)にて購入されるか(当日の正午まで販売)、あるいは前日までにJR西日本みどりの窓口にて購入、もしくは当日少し早めにお越しいただき、入館チケット販売機でお求めいただくとスムースに入館できます。

◆アクセス
JR京都駅中央口より西へ徒歩約20分

◆その他
京都鉄道博物館ホームページはこちら
http://www.kyotorailwaymuseum.jp/